Debiann の導入を行う事にします。
私の場合には、素人さんお断り!?の「玄箱PRO」をDebian化,自宅サーバーにする方法の通りに行う事で全く問題ありませんでした。
注意する事は、’はじめに’にも書きましたが、インストールが失敗した場合に最初からやり直すのに注意が必要な事です。
失敗したからと言って、ハードディスクをまっさらにしてKURO-BOX/PROに取り付けてもフラッシュブートしてくれません。
シリアルコンソールの出力内容を見れば判りますが、永久的にTFTPブート接続を試みては失敗し、再度試みるの繰り返しになります。
参考のために、私のてKURO-BOX/PROがそのようになった時の対処方法を示しますが、全ての方がこれで旨くいくと言う保障は全くありません。
もし、運悪くそのような状態になってあちらこちらいじった場合には、U-Bootの設定がかなり書き換わっていると思いますので初期状態に戻すのは大変だと思います。
その辺の設定は、玄箱をハックしようの山下さんのページ U-Boot のコマンドモードに入るにはに詳しく書いてあります。
以下はその抜粋です。

U-Boot のコマンドモードに入るには、2回目のカウントダウンで何かキーを押せば良い。
Orion1 CPU = Low

途中省略

USB 0: host mode
USB 1: host mode
PCI 0: PCI Express Root Complex Interface
PCI 1: Conventional PCI, speed = 33000000
Net: egiga0 [PRIME]
Using 88E1118 phy
hit any key to switch tftp boot. ←ここでは押さない
Hit any key to stop autoboot: 0
<>
Hit any key to stop autoboot: 0 ←ここが0になる前に何かキーを押す
Marvell>> ←プロンプトが出る


これが出れば、回復は可能だと思います。

私の場合は、同じく’フラッシュメモリからブートするには’を見て(以下抜粋)

Marvell>> setenv bootargs_root root=/dev/mtdblock2 rw panic=5
Marvell>> setenv bootcmd 'nboot $(default_kernel_addr) 0 $(nand_uImage_offset);bootm $(default_kernel_addr)'
Marvell>> setenv nand_boot yes
Marvell>> setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver)
Marvell>> boot

でフラッシュメモリーからブートできる事を確認できたら、
再度電源を切断して、同じことを行います。
Marvell>> setenv bootargs_root root=/dev/mtdblock2 rw panic=5
Marvell>> setenv bootcmd 'nboot $(default_kernel_addr) 0 $(nand_uImage_offset);bootm $(default_kernel_addr)'
Marvell>> setenv nand_boot yes
Marvell>> setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver)
まで行ってから(ここまでは全く同じ)
Marvell>> saveenv
で一旦セーブしてから、(変更内容を記憶させる点が、前回とは異なります)
Marvell>> boot
を行って元の状態に戻りました。
この時、再起動では電源LEDが点滅状態になったので心配しましたが、いったん電源を落としてから起動したら常時点灯状態になりました。

山下さんのサイトの解説では、’setenv で誤った値を設定してしまい、そのまま保存してしまった場合は、最悪再起不能となるので注意のこと。’との記載もありますのでsaveenv は安易に行わないでください。

別サイトの記載ですが、標準の設定値は
baudrate=115200
loads_echo=0
ipaddr=192.168.11.150
serverip=192.168.11.1
rootpath=/nfs/arm
stdin=serial
stdout=serial
stderr=serial
cpuName=926
CASset=min
enaMonExt=no
enaFlashBuf=yes
enaCpuStream=no
MALLOC_len=4
ethprime=egiga0
bootargs_end=:::DB88FXX81:eth0:none
buffalo_ver=BOOTVER=1.091
build_time=18:10:02
initrd=initrd.buffalo
kernel=uImage.buffalo
bootargs_base=console=ttyS0,115200
bootargs_root=root=/dev/mtdblock2 rw panic=5
bootargs=$(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver)
nand_uImage_offset=20000
default_kernel_addr=0x00100000
default_initrd_addr=0x02000000
bootcmd=nboot $(default_kernel_addr) 0 $(nand_uImage_offset) ;setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) $(buffalo_ver); bootm $(default_kernel_addr)
def_tftp=tftp $(default_kernel_addr) $(kernel); tftp $(default_initrd_addr) $(initrd); setenv bootargs $(bootargs_base) $(bootargs_root) rw initrd=0x02000040,20M panic=5 $(buffalo_ver); bootm $(default_kernel_addr) $(default_initrd_addr)
nand_boot=yes
bootdelay=3
disaMvPnp=no
overEthAddr=no
usb0Mode=host
usb1Mode=host
ethact=egiga0
ethaddr=XX:XX:XX:XX:XX:XX MACアドレスは製品ごとに異ります

との記載がありますが、これが正しいと言う保障はありません。
このような状態になった場合の回復は、危険な作業な事には間違いが無いようですから、私の内容を鵜呑みにせずよく調べられる事をお勧めします。

電源投入時に背面のリセットボタンを押しながら(30秒間?)電源を入れると初期状態に戻るとの記載もありましたが、私が試した限りでは戻りませんでした。


普通は、最初に記載したサイトのやり方で問題なくDebian をインストールする事が出来ると思います。
注意点としては、上記サイトにも書いてある通り、1度でもフォーマットされたHDの場合は、
dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=1M count=1
コマンドでハードディスクを初期化する必要がある事です。
ハードデスクが未フォーマット状態でも、samba が起動していますのでハードディスクにネットワークからファイルを転送する事が出来ます。

転送するファイルは、sushi-k さんのサイトからダウンロードさせていただいたファイルです。
gnutar_kuropro.gz
debian_kit.tar.gz
uImage.buffalo
hddrootfs.tar.gz
ChangeMeDevHDD(空ファイル)
ChangeMyUbootEnv(空ファイル)
の6個である事と、転送先のフォルダは、mtd device フォルダである事ぐらいでしょう。
ファイルをダウンロードの際に、不要な拡張子(.TXT等)が着いた場合は削除してしてください。
手順を繰り返しますが、
 シリアルコンソールからユーザーrootでログインし,次のようにコマンドを入力して,/bin/tarを差し替える。

# mv /bin/tar /bin/tar.busybox
# cd /mnt/mtd/
# gzip -dc gnutar_kuropro.gz >/bin/tar,br> # chmod 755 /bin/tar

 Debian化するためのキットをルート・ディレクトリ以下に展開する。

# tar xvzpf debian_kit.tar.gz -C /

玄箱PRO本体の裏側にあるRESETボタンを5秒ほど長押しすると,ハードディスクが初期化されて,ハードディスクにDebian化カーネルとミニルートファイルシステムがインストールされる。
大体10分程かかる(インストールが終了したのかどうかの見分け方は私には不明でした。)ので,終了後再起動すれば自動的にハードディスクから起動する。
起動後は,ユーザーroot,パスワードkuroadminでログインできる。

落ち着いて行えば、導入に関しては全く問題は出ないと思います。

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