なにはともあれ、玄箱を準備しなければなりません。(笑)
現在、玄箱にはKURO-BOXと言うタイプとKURO-BOX/HGと言うタイプがあります。
その他にも型名が違うだけで使えそうな物や、Linkstationを改造して使う方法等もありますが、余分な作業が必要ですし、うまく行かない場合がありますので、たとえ安く購入できるとしても止めておいた方が賢明です。
2007年の3月頃から、KURO-BOX/PRO と言う新製品が発売されました。
人気になっているのと不具合が発生しているようで、現在は入手しにくいようですが、これに使用されているCPUは’ARM9互換Marvell製88F5182 400MHz’になっています。
KURO-BOXやKURO-BOX/HGに使用されているCPUは'PowerPC 200MHz'ですから、種類が違います。
Fedoraを構築する場合は、CPUがARMタイプだと対応しておりませんので、現在はKURO-BOX/PROは使用できません。
CPUの周波数が倍になっているのですが、CPUの差によるもので、処理スピードに関してはKURO-BOX/HGと同等かやや早い程度のようです。
メモリーの容量も増えてはおりませんので、特にこの新製品を使用するメリットは見当たりません。
しいて上げれば、ACファンが多きく、ネックだった放熱の問題が少しは改善されているのかなと言う程度です。

KURO-BOXとKURO-BOX/HGの差はCPUの動作周波数と内臓メモリーの容量の違いです。
KURO-BOXが値段が5000円程安いのですが、性能的に考えるとKURO-BOX/HGの方を求めるべきだと思います。
KURO-BOX/HGでも、最近のマザーボードの性能と比較するとかなり見劣りがします。
外部向けのWEBサーバーとして使用するのであれば、この程度の性能は最低限必要でしょう。
但し、私の場合は両方で組み立てて動作させましたが、KURO-BOXの動作が遅いと感じた事はありません。
アクセス数が最大で1日100程度であれば、KURO-BOXを使用しても全く問題は無いでしょう。

玄箱(KURO-BOX、KURO-BOX/HG)にはHDD(ハードディスク)が付属しておりませんので、手持ちが無い場合は購入しなくてはなりません。
最近のHDDはインターフェイスがSerialATA(シリアルATA)が一般的になりましたが、KURO-BOXとKURO-BOX/HGの場合はインターフェイスがUltra(ウルトラ)ATA100、もしくはUltra(ウルトラ)ATA133のハードディスクを求める必要があります。
回転数は性能と消費電力から5000回転でも良いのですが、販売されているのは7200回転がほとんどですので、こちらを使用する事になります。
WEBサーバーとして使用するには容量は40GBでも十分ですが、最近は120GB〜300GBの中から選ぶのが普通でしょう。
予算とコストパーフォーマンスの関係から選択してください。

その他、インターネットと接続しているDOS/Vパソコンは絶対に必要です。(これが無い人は居ないでしょうが。)
それとブロードバンドのルーターも必要です。
最低でもパソコン用とサーバー用に2回線が必要です。
私は、ヤフーのADSLと契約しておりますので、ヤフーから支給されたADSLモデムに、バッファローのブロードバンドルーターの BBR-4MG を繋いでおります。
これは3000円前後で販売されておりますが、ワンランク上の BBR-4HG でも5000円を切った値段で発売されておりますので、こちらの方が人気もありますしコストとのバランスも良いでしょう。(ソフトだけで BBR-4MG を BBR-4HG に改造する事も出来るようです。)
BBR-4MGは、ちゃちい感じがしてACアダプタもトランス方式で古いのですが、2年程度の間に特に大きなトラブルが発生した事はありません。
これには4回線のルータ出力がありますので、その他にHUB(ハブ)等は購入しておりません。

ネットワークケーブルも玄箱には付属しておりませんので、無い場合は適当な長さのものを購入する必要があります。
以前はケーブルの極性の問題もありましたが、一般的なストレートケーブルをどこに使用しても問題が発生する事はありません。(機器が自動的に切り替えます。)

ブロードバンドのルーターのサーバーとの接続方法も覚えておく必要があります。
ルーターの取扱い説明書にアドレス変換とか言う項目で書いてあるのですが、一般的にはブラウザからローカルアドレスの1番(例 192.168.1.1)にアクセスするとルータに接続出来ます。
私のルーターの場合は以下のような画面が表れます。



ログイン後の画面は、ルーターのメーカーやルーターの機能によって異なります。
外部(グローバル)の接続回線が貧弱な場合は、高性能・高機能なルーターを使用してもメリットは少ないです。