OS HDD切替器を使う
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 OS HDD切替器を使う

 最初に

OS HDD切替器は何かと言えば、言わずと知れているでしょうが、1台のパソコンでOSを切り替えるために使います。 一般的にはマルチブートとか呼ばれておりますが、例えばWINDOWS 7とWINDOWS 10を切り替えて使いたい場合に使用します。 なぜ、こんな事をするのかと言うとWINDOWS 7でしか動かないソフトを使いたいとか、WINDOWS 7での動作を確認したいとかのためです。 ここでは、5インチベイのあるパソコンに取り付けるタイプで、以下の画像のような形態の切替器を、実際に使ってみましたので、そのレビューも兼ねております。

3RHDC1画像



現在(2021年3月)でも アマゾンで販売 している商品で、最初に驚くのはその値段でしょう。たかが切替器に7566円も支払って購入する方は、余程物好きな方でもないと居られないでしょう。 566円は送料としても、本体の価格は7000円ですから、それでも高過ぎる感は否めません。私の感覚だと、せいぜい3000〜5000円ぐらいの価値の製品に見えてしまいます。 尚、ここには載せておりませんが、動作に必要なケーブル類も、本体と一緒に付属しております。


 この切替器を使おうと思った動機

私は競馬予想プログラムの開発をしている関係もあって、OSによる動作テストは頻繁に行っており、この手の切替器も2台ほど所有しております。1つはよく見かける蓋を開いて3.5インチのHDDを挿入するタイプです。もう1つは3.5インチと2.5インチのHDDやSSDを共通に使える切替器で、私はこちらを最も重宝して使用しております。 このタイプはコネクターの位置が同じなので、2.5インチの場合はすっきりとケース内に収まりますが、3.5インチの場合はHDDが前面に飛び出て扉がしまらない状態になります。私は見てくれよりも機能を重視するタイプですので、こちらの方が交換が楽な点と、2.5インチのSSDも共通で使える点で気に入っております。

それは兎も角として、この切替器を購入した動機は、同じ品物がヤフオクでジャンク品として出品されていたからです。それが以下の画像になります。

HDCBOXSBK3画像

だいぶ以前からオークションで出品されているのは知っておりましたが、こんな物を落札する人が居るんだと興味を持つきっかけになりました。 それで、この商品を調べて、とんでもなく高い値段で販売されているのを知り、ひやかしで私も落札してみようと思ったのです。(ひやかすつもりでも結局はひやかされる場合の方が多いです)その次に出品されたのが以下の画像になります。

HDCBOXSBK2画像

落札者がほとんど居ないので、出品者は2台でまとめ売りを始めました。確かに1台当たりの価格は低くなりますので、お買い得感を与えて商品を早くさばきたいと思ったのでしょうが、元々売れない商品をいくらまとめ売りなどしても無理であるのが、出品者には理解出来ないようです。 案の定、この出品も落札者が居らず、自動継続されたのが以下の出品画像になります。

HDCBOXSBK4画像

この画像を見て勘の良い方なら気づいたと思いますが、出品者の名前が変わっています。どうやら出品者は廃品回収業者のようで、満足なテストも行っておりませんので不良品を出品する事も多いらしく、悪い評価がだんだん増えてきます。 それで、悪い評価が多くなってきた時点でリセットするために、出品者名を変えているのではないかと推察しております。
廃品回収業者は製品の扱いも粗雑で、精密機械などは壊れている場合も多いですし、時代遅れの製品で使えない物を出品したり、必要な付属品が添付されていないために使用不能な場合もあって注意(覚悟?)が必要です。 だいたい、お金を貰って回収しているくせに、(無知故に)やたら高い値段設定をしている連中が多いです。(私の経験による愚痴ですが)


 切替器(3R-HDCBOXSBK)のレビュー

では、この切替器(3R-HDCBOXSBK)のレビューを アマゾンのレビュー なども参考にして記載したいと思います。 動作原理は、マザーボードのSSD(あるいはHDD)を2台分ケーブルで接続して、SSD(あるいはHDD)の電源ケーブルだけをこの切替器(3R-HDCBOXSBK)の電源ケーブル2本(OS1用とOS2用)に接続します。次に、この切替器(3R-HDCBOXSBK)の電源ケーブル(1本)に電源からのペリフェラル電源(4ピン)の電源ケーブルに接続します。 この切替器にはSSD(あるいはHDD)のSATA電源に接続用の変換ケーブルも同梱されており、ペリフェラル電源(4ピン)が近くに無い場合でも接続できます。

この切替器はSSD(あるいはHDD)の電源をオンオフするだけなのですが、ほとんどのマザーボードは電源の入っていないSSD(あるいはHDD)は認識せず、しかも接続パスをCドライブから自動的に割り当てますので、切り換えが可能になります。SATA接続の部分は通常のケーブルを使用しますので、回路的なマッチングエラーが起こり難いのが特徴です。
マザーボードによっては、自動的にCドライブから割り当てないのがあるとの記載もあった気がしますが、BIOSかどこかで設定が出来ると書いてありました。 前面部分は金属で黒の塗装で高級感があり見た目も良いのですが、側面はコストダウンのためかプラスチック製なので、一般的な2mmのミリネジが(柔らかいプラスチックには)入りません。私は仕方なくインチピッチのスクリューネジで固定しました。(この落札品にはネジは付属しておりません)

私はWINDOWS 7の32bit版とWINDOWS 10の64bit版の切り換えに使用しておりますが、電源を入れると右側のPOWER表示LEDが赤く点灯し、OSがどちら側に入っているかの表示LEDもオレンジ色の表示をします。但し、私の場合はケースの蓋を閉じると何も見えません。(表示の必要性は感じませんが) 率直に申し上げますと、お金がもったいなくて7000円以上も出して買うような製品ではないと思います。このオークションに関しては、商品は未使用品でしたから状態は良かったのですが、安い買い物ををして得をしたとの感覚は得られませんでした。稀にしかOSを切り替えない人の場合で、いちいち起動時のソフトの選択が面倒に感じる方向きの製品でしょう。

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